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Enrique Herrera2020年6月17日

COVID-19によって形作られる製造の未来

Forbesは、COVID-19によって製造部門は今後18か月で5年分のイノベーションを経験することになると予測しています。これは主として、メーカーが活動する環境が変化を余儀なくされていることが原因です。リソース不足のチームが人員不足の問題を解決することを求められています。需要の変わりやすさと相まって、イノベーション、それも迅速なイノベーションが必要なことは明らかです。

COVID-19から学ぶことができる明確な教訓が一つあるとすれば、それは機敏性が鍵であり、企業は不測の事態に備える必要があるということです。短期的には、企業は、製造環境において、機械作業では対応できない領域に対して人々が提供できる柔軟性/機敏性に一層の価値を置くようになります。これは、需要の変動(例えば、ガソリン需要が低下する一方でトイレットペーパーの需要が急増するなど)や、サプライチェーンの混乱や不足が起きる可能性に適応することを意味します。

より長期的な視点では、企業は人を念頭に事業所のプロセスを再検討する必要があります。つまり、出来事による混乱の可能性にもっと敏感になるということです。そのため、リスク管理慣行を変える必要があります。また、このことは、日々の業務では通常考慮しないリスクについて意識を高めることを意味しています。機器の問題だけではなく、ごく一部の正規従業員による活動が必要となる問題などです。では、予測不能なことの多いこうしたリスクを企業はどのようして低減できるのでしょうか?

企業は従業員、その所在場所、そして安全上の理由による彼らの健康を見守り続ける方法を模索する中で、産業用ウェアラブルの人気が高まると考えられます。赤外線技術は体温上昇をチェックする上で重要であり、常時接続型車両は従業員を追跡するための諸要素の一つになるかもしれません。また、こうした技術はすべて、データプライバシーに関する大きな懸念を引き起こしています。そのため企業は、従業員のプライバシーを侵害していることを意識する必要があります。有効なことと侵害することを両立させることが重要です。

製造業に引き続き影響を及ぼすもう一つの大きな問題は、COVID-19発生前から存在しており、今後悪化する可能性があります。労働力の高齢化です。製造の仕事の多くは、どちらかと言えば、現場で実際に操作して、目で確認する仕事であり、トレーニングにも同じことが言えます。多くの労働力が退職に向かう中、効果的な知識移転には大きなニーズがあります。これは、ソーシャルディスタンスとリモートワークによって著しく困難になっています。例えば、エンジンのトラブルシューティングの場合、単に手順を書き出すだけでは十分ではありません。経験とは、ある事柄を探す方法を教えることで、ロジックはその後です。教える側と教わる側の意思疎通など、言葉には表されない知識を記録するAI技術が台頭するかもしれません。これは、次世代への知識移転に極めて重要と考えられます。

要するに、短期間で多くの技術革新があるのでしょうか?必ずしもそうなるとは限りません。私たちが目にすることになるのは、既存技術の応用方法のイノベーションです。こうしたイノベーションを通じて、メーカーは、予期しなかった他の世界的出来事に対してより機敏に、より準備を整えることができます。

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Enrique Herrera産業担当主任Enrique Herreraは、産業担当主任として、自動車、家庭用電化製品、消費者向けパッケージ製品、医療機器、航空宇宙および産業機器の各産業向けに展開する当社の事業開発戦略を主導しています。また、デジタルトランスフォーメーション、IIoT(産業向けモノのインターネット)、製造分野での話題に関する対顧客経営概況報告会を支援しています。さらに、29年以上にわたってMicrosoft Corporationで積み上げた業界知見や自動車工学・製造(Ford Motor Company、Jaguar Cars、Visteon Corporation)の考え方を、当社の仕事で有効に活用しています。
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