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顧客事例

AlectraはPI Systemでパフォーマンスを監視し、保守管理を行っています。

トランスミッション-タワー-ALectra

カナダのトロント北部を拠点とする配電会社のAlectraは、定期的な保守計画に従った配電業務を行っていました。しかし、変圧器その他アセットの膨大なネットワークが拡大するにつれて、保守作業の優先順位を決めて、停電を防ぐことがいっそう困難になりました。しかし、定期保守のみに頼る手法では、故障の発生が不可避の状況になっていました。定期保守で故障率の89%を改善することは不可能でした。故障は、事業資産の老朽化によるものではなく、初期故障に起因するものが多かったのです。この問題への取り組みを踏まえ、同社はPI Systemを活用するデジタルトランスフォーメーションに踏み切り、新しい高度な信頼性重視のメンテナンス(RCM3)戦略の土台作りに着手しました。この施策により、同社は重要な資産を維持し、修理に優先順位を付け、停電を伴う故障発生数の削減を実現しました。

Alectraのインテリジェント保守システム

RCM3は第4世代保守戦略の一部であり、リスクベースの分析を使用して保守プログラムを最適化します。同社にとって、RCM3戦略の目的は、状態基準の保守点検とコンプライアンスだけではありませんでした。故障の検出、計画的破棄、計画的復旧、さらには業務資産の故障発生を認めるリスクとコストの比較検討の実践も視野に入れていたのです。同社は、限られた事業資源と大規模な変圧器ネットワークによるサービス提供という課題に直面していました。そして、この新戦略のもとで、何千もの顧客が停電に見舞われる変圧器の故障リスクを低減する保守点検作業を優先することになりました。

Alectraは、RCM3をメンテナンス管理システムに組み込む必要がありました。このため、PI SystemとCascadeユーティリティ資産管理システムを組み合わせ、Alectraインテリジェント保守システムを構築しました。AlectraのSCADAシステムは、アセットパフォーマンスデータを収集します。次いでPI SystemがこのSCADAデータを収集し、Cascade保守システムに送ります。またPI Systemは、停電や顧客情報などの別種データも取得して、報告・分析に使用します。PI Systemは、リアルタイムの分析と通知を可能にし、パフォーマンスの変化をAlectraに常時通知します。Cascadeシステムは、リアルタイムデータと通知を使用して資産を追跡し、保守オーダーをトリガーして、完全に自動化された保守プロセスを生成します。

当社はPI Systemをメンテナンス管理システムに活用しています。PI Systemはアナリティクスを実施し、リアルタイム情報を収集します。これは素晴らしいシステムです。シンプルなレポートをすぐに作成できます。
Vince Polsoni
Alectraのステーション持続可能性部門マネージャー

完全な可視化を実現する自動レポート機能

Asset Framework内に構築した資産データモデルを使用し、今ではAlectraはアナリティクスを手に入れ、PI Visionを使用してすべての機器を監視できるようになっています。毎日午後3時に、変圧器の健全性に関するPI Visionの自動レポートが届きます。チームは通知を見て、資産のどこかに問題があるかどうかを瞬時に特定できます。油溶性ガスや荷重伝達からフィーダの可用性や変圧器温度まで、Alectraでは変圧器エコシステム全体を簡単に把握できるようになりました。

またPI Systemレポートにより、資産パフォーマンスを最適化することもできます。例えば、天候が内部温度に大きく影響するため、変圧器の温度を制御できるようにしておくことが重要です。PI Systemを使ってリアルタイムの分析値を確認できなかった時代は、夏季期間を通じてファン冷却システムを稼働させていました。しかし、この措置は、ファンの消耗と破損が早く、故障リスクがありました。データが解析できるようにり、温度を10度調整可能であることが分かりました。このマージンから、ファンを月に数時間だけ動かせばよいことが分かり、それによって運用コストと故障確率を大幅に減らすことができました。

PI Systemグラフを使用しているAlectraPI Visionのダッシュボードでは、Alectraのトランスフォーマーを360度見渡せるようになっています

プロアクティブな修理で停電を防止

PI Visionのダッシュボードを使用して、Alectraのクルーは、大型変圧器の1つで油溶性ガスのレベルが上昇していることに気づきました。担当部門はデータを供給業者に送り、10万ドルの費用を投じて事業資産の耐用期間を延ばした結果、Alectra社は推定300万ドルの修理コストを回避できました。

Alectraのインテリジェント保守システムの導入以来、総じて資産の可視性と信頼性が向上し、緊急保守は減少しています。今では不具合があれば、迅速に特定できるようになりました。今日の同社は、未処理の作業指示書、手持ち注文、各種の課題を包括的に把握し、状況に応じた保守管理資源の調整を行なえる体制になっています。また、緊急度に応じた作業指示の優先付けが可能なシステムの下支えがあるため、作業員が機器の故障を見逃すケースはなくなりました。これによりより安全な作業環境に加え、顧客に対する電力の安定供給能力を強化します。

AlectraとPI Systemの詳細については、こちらをご覧ください。

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