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顧客事例

REGとAllied ReliabilityがAVEVA Data Hubを活用して同社の遠心分離機に対するリアルタイムの外部分析を実現した方法

工業サイトのガスタンクとガス管
  • 課題
    バイオディーゼル装置は多数の障害が頻発する可能性があり、メンテナンスコストも高くなりかねない。この装置が計画外のダウンタイムを引き起こすと、生産が停止し、修理が必要になるだけではなく貴重な収益が失われる可能性がある。
  • 目標
    AVEVA Data Hubを活用して、AVEVA PI Systemデータのシンプルで安全な共有を実現。
  • 結果
    このソリューションにより、遠心分離機のダウンタイムを最大90%削減可能。

2022年2月をもって、旧OSIsoft Cloud Services(OCS)の製品名称は、AVEVA Data Hubに変更されました。

すべての石油・ガス会社は、需要のスピードに合わせて生産を維持するために、重要なアセットに依存しています。プロセスエンジニア、各分野の専門家、その他のキーとなるステークホルダーからなる社内チームはオペレーションデータを常に分析してパフォーマンスの異常を検知し、アセットが最適なレベルで稼働していることを確認します。多くの石油・ガス会社は、社内リソースに加え、信頼できるパートナーやコンサルタントも活用してアセットパフォーマンスやメンテナンス戦略を最適化し、障害を防ぎます。これらの信頼できるパートナーは、AVEVA PI System内にあるデータ(今回の事例では振動データ)を利用して重要な洞察を提供します。外部データの共有は重要ですが、迅速かつ安全に行うことは極めて複雑で、困難を伴います。

米Renewable Energy Group(REG)は、外部ベンダーであるAllied Reliabilityと同社が提供するSmartCBM©ソリューションを活用して遠心分離機のパフォーマンスを監視して異常を検知し、メンテナンスアラートを発することによって、計画外のダウンタイムを防ぎます。AVEVA PI SystemユーザーであるREGにとって、リアルタイムと時系列のPI SystemデータをAlliedと迅速に共有できることがとても重要です。Alliedはそのデータを分析して障害を予測し、プロアクティブなメンテナンスの勧告を行うことができます。To securely enable external data sharing, REG and Allied used AVEVA Data Hub's (formerly OCS) cloud sharing capabilities to open up a bi-directional, real-time data highway of information and mitigate centrifuge failures.

当社はAVEVA Data Hub を活用し、機器のデータをリアルタイムでパートナーと安全に共有することによって、ダウンタイムを削減できるようになりました。プロセスは効率的かつ安全であり、迅速に対応できます。
Simon Duster
再生可能エネルギーグループ、プロジェクトインテグレーター

バイオディーゼルのスピンアウト

アイオワ州を拠点とするバイオディーゼル生産者のREGにとって、遠心分離機は生産の要です。遠心分離機を使うことで、環境に優しいクリーンな燃料を製造できます。遠心分離機のコンパートメントは洗濯機と同じで中心軸に取り付けられ、回転により物質を分離し、清浄化します。液体は外側に分離し、原料をバイオディーゼル燃料に変換します。

遠心分離機は回転中に振動し、振動データを収集して監視します。過度の振動があれば、計画外のダウンタイムが迫っている兆候であり、最悪の場合、アセット全体の故障につながる可能性があります。遠心分離機は、振動障害が頻発するだけでなく、保守コストも極めて高額になりかねません。計画外のダウンタイムによって生産が全面停止すると、REGの貴重な収益が失われ、また修繕費用も必要になります。

REGは、AVEVA PI Systemをオペレーションデータ記録システムとして活用し、チームがリアルタイムデータと履歴データを比較分析できるようにしています。AVEVA PI Systemのデータは社内的に貴重なだけではありません。AlliedのSmartCBMソリューションは、REGのAVEVA PI System内の振動データを利用して分析を行い、遠心分離機の将来のダウンタイムを予測し、計画外の操業の中断を抑制します。しかし、REGはデータを自動的に共有する手法を持っておらず、AVEVA PI Systemのデータは手動で送信されていました。そのため、Alliedがそのデータを入手し分析を終えるころには、既にその内容が古くなってしまっている場合があり、うまく活用することができない場合がありました。

PI Systemデータフローの図解REGのリアルタイムと時系列のAVEVA PI Systemデータは、AVEVA Data Hubを使用してAlliedに送られます。AlliedのSmartCBMソリューションは、REST APIを使用してデータ分析を行い、メンテナンスの推奨等の内容をAVEVA PI Systemシステムにフィードバックします。

簡素化された安全なデータ共有

REGにとっては、AlliedがAVEVA PI Systemデータをほぼリアルタイムで利用可能にすることが不可欠でした。AVEVA PI Systemデータを迅速に共有するため、REGとAlliedはLighthouseプロジェクトに着手し、AVEVA Data Hubを展開して、迅速で安全なデータ共有を可能にしました。Starting with four analysis points on a single centrifuge, REG streamed both its process and vibration data to the cloud in real time through a connection from AVEVA PI System to AVEVA Data Hub. プロセスデータと振動データは、双方向OCS REST API経由でSmartCBMに即時転送、分析され、リアルタイムと時系列(過去)のプロセスデータ及び振動データを合わせて比較することで、Alliedは根本原因を分析し、プラント停止に至る振動の原因を特定できるようになりました。

SmartCBMで分析した後、AlliedはData Hub REST APIを使用して、Data Hub経由でAVEVA PI Systemに12種の予測分析結果を安全に送信しました。これらの予測から、ダウンタイム発生時期を正確に見極めてメンテナンス等の勧告を行い、REGチームは予防対策を講じられるようになります。

AVEVA Data Hubのおかげで、今やREGとAlliedは、システム間のオペレーションデータの流れを自動化するリアルタイムデータハイウェイを実現しました。データ共有はREGの組織外でも安全であるだけでなく、Alliedは異常を識別し、かつてない速さで問題を検知できます。このような洞察を得ることで、REGは計画外の停止や遠心分離機の故障時に生産を完全停止させるのではなく、ダウンタイム計画とその後の保守計画を立てることができます。

セキュア、SmartCBM®

全体として、AVEVA Data Hubは診断時間を短縮し、安全でスケーラブルなメソッドを実現し、外部関係者とリアルタイムと時系列のAVEVA PI Systemデータを共有できるようになりました。このソリューションは、不要なアクセスにさらすことなくデータの整合性を維持し、すべての結果を将来の分析に向けて記録システムに保存します。AVEVA Data Hubにクローズドループの双方向データ共有プロセスを構築することで、REGはAlliedの振動分析用計装機器と機能を活用し、メンテナンス勧告等の推奨事項を直接AVEVA PI Systemで受け取ります。AVEVA Data Hubをセットアップすれば、反応性を妨げることなく、機器のダウンタイムを最大で90%削減できる可能性があります。

REGのLighthouseプログラムは1台の遠心分離機からスタートしました。プログラムの成功を受けて、REGは、AVEVA Data Hubソリューションを生産プラント全体における他の機器にも展開します。さらに、AVEVA Data Hubにより、Alliedは顧客のAVEVA PI Systemデータに安全にアクセスできます。これにより、Connected Services契約の機会が広がり、さまざまな製品の市場機会が加速します。

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